「橋爪さん、まだ(質疑に)時間かかるかね。少したったら打ち切り動議出させてもらうし……」。与党会派の代表が午後の審議開始前にこう言ってきました。なかなか丁寧なもんだな、と思いながら、私は「そうだね、あと30分もあればいいですよ。なんとかしましょう。ただ、(打ち切っていいかどうか)他の人にも聞いてね」と言いました。
ところが彼が審議打ち切り動議を出したのは、何と、午後1時5分。審議再開後わずか5、6分後のことでした。ちょうど、私が町長の答弁の矛盾をひとつひとつ追及しはじめたばかりでした。「いまは(住民投票やアンケートなどを実施するのに)適当な時期ではない」「集落懇談会で住民の意思確認ができた」「まちづくり基本条例と(町の対応は)違っていない」などとする町長見解の誤りを明らかにすることは、そう難しいことではありません。おそらく、これじゃまずい、と思ったのでしょう。
しかし、市町村合併は町の将来にかかわる重要問題です。しっかり議論して方向を間違えないようにしなければなりません。それなのに、こうも簡単に審議を打ち切るのは、議会の自殺行為というものです。与党会派の代表から打診もあったことだし、まあ、なんとか30分でまとめようか、と思っていましたが、ちょっと甘かったですね。(関連記事はこちらから)
役場から戻り、気分転換もかねてウォーキングをやりました。途中で大きな桜の実を見つけたので、口に入れると、ちょっぴり苦味と渋味があるけれどまずまずの味です。これなら妻や子どもたちにも食べさせてあげよう、そう思って後から採りに行きました。ところが、ちょっと食べただけで「美味しくない」。子ども時代に味わった懐かしい味なのに、こんなに反応が悪いとは……。