参院選を前にした日本共産党の大演説会、会場となった新潟市の県民会館ホールは参加者があふれ、第5会場まで用意されるほど盛況でした。選挙区予定候補のくわはら加代子さん、比例区予定候補の笠井あきらさん、二人の演説は何回か聴いていますが、選挙直前にふさわしく、元気の出るいい話でした。
いつも母のことを語り、聴衆の心にぐっとせまる笠井さん。今回は自衛隊員の息子を持つある母親と自分の母親のふたりにふれました。自衛隊のイラク派兵について各党に電話をかけ、必死になって中止を求める母。その姿がありありと浮かんできました。広島で被爆した母、きょうの話は被爆時の様子をこれまで以上に生々しく伝えるものでした。人間の死体の上に板をかぶせ、その上を歩かざるをえなかったという母、どんなに切ない思いでこの話を息子に伝えたことか。
国会議員の前は医者だった小池晃政策委員長の話を聞くのは今回が初めて。こんなにユーモアたっぷりで、分かりやすい訴えをする人だとは知りませんでした。「大企業べったり病」の病原菌は「キギョウケンキン」。それにもっとも感染しているのが小泉純一郎。三年間も「改革」を言い続けるが一向に進まない。この人が医者だったらどうなるか。患者に病状の説明はしない、処方箋は示さない、この先どうなるかも言わず、ただひたすら「痛みに耐える」ことばかりを言っている。これじゃ世の中、良くならないわけだ。笑いと共感の拍手が充満し、会場が爆発しそうな演説でした。
「大企業べったり病」と「アメリカいいなり病」に侵された日本の政治。年金問題、イラク問題とっても小泉政権では良くなりません。最近、「自己責任」が強調されていますが、問題にしなければならないのは、「自公責任」です。そして日本の政治に巣くう病気を治す特効薬は、病原菌が近づこうにも近づけない日本共産党の躍進です。きょうの演説会で、参院選に向かう気持ちがしゃんとしました。
「春よ来い」の第21回は、「千葉の叔父さん」です。「見てある記」に書いた文章を手直ししたものです。ご覧ください。