予想通り、冷え込んだ日になりました。朝から日曜版の配達・集金に出たのですが、午前中だけでも3回あられが降りました。今の時期に、軽トラにあられがぶつかるのを見ると、異常だと感じますね。あまりにも寒かったので、途中で家に戻り、ブレザーの上にジャンパーを着て動きました。
さて、きょうから町の幹部が市町村合併問題で集落懇談会をスタートさせました。最初は源地区の大岩集落。14人の人たちを前に、町側からは町長、助役、収入役、教育長、課長が参加して説明と懇談をやりました。角張町長は挨拶のなかで、「10回の合併協議でほとんどいいところは終了した。最終的なみなさんのご意見をお聞きしたいということでお邪魔した」とのべました。
町側の説明は、新市建設計画と住民サービスがどうなるかに力点を置いたものでした。角張町長は新市建設計画について、「合併で安心していただくためには、地域事業に一円でも多くと努力してきた。今回、30億円近くが10年間の事業として担保された」と強調しました。住民サービスについては、「向上するもの、変わらないもの、低下するものがあるが、トータルで考えていただきたい」と語りました。保育料、住民税などを意識しての発言なのでしょうか。
懇談のなかでは、保高区長さんが「市長はそのままか、失職しないのか」「支所長は誰になるのか。市長が職員の中から任命するといってもよく分からないと思うが」などと矢継ぎ早に質問しました。区長さんの質問にはユーモア、ジョークも入っていて、懇談会場は時々爆笑の渦に。
区長さんの発言では、今回の大型合併の問題点をズバリつくものがありました。「市長は年1回くらいはまわってくるのか」はその1つ、角張町長が「くるのを待っているのではなく、市長をこさせるようにする取り組みをすべきだ」と答えていましたが、行政が遠くなる本質は変わりません。今回の合併の最大の問題点の1つと言ってよいでしょう。町長は「少子化対策を進めるためにも合併は避けて通れない」と繰り返しのべていますが、「少子化ばっかり言っていないで、相手をめっける対策を考えてもらいたい」という発言も説得力がありました。合併して大きくなれば少子化対策が進むわけではありません。問題はどういう効果的な対策をとるかです。幼児医療費助成がいまより後退したり、保育料が上がることになればどうなるか、少子化対策に逆行することは明白です。
最後に、中村助役がソフトな語り口で「いまのような形で進めさせてもらっていいでしょうかね」。町長も「ご理解いただきたいと思います」と発言しました。これは懇談会の場で、今回の合併についての住民の皆さんの意志を確認するということなのでしょうか。「はい」という声があるにはありましたが、なかなかむずかしいですね、このやり方で本当の意思確認をするのは……。これで確認できたとするのには無理があると思います。