1ヶ月ぶりに「住民とともに合併を考える頸北議員の会」が開かれました。4町村の取り組みの中で注目を集めたのは、頸城村の住民組織による住民投票を求める直接請求運動です。有権者の46%、3512人の署名はどのようにして集まったのか。2人の村議が数々のドラマを語ってくれました。
受任者となった住民は、集落の区長さん、お寺の住職さんなど様々な階層、年代の人たち160人。とくに女性と若者が大奮闘したといいます。ある村議の夫人は、「あなたが動くと合併反対の運動と見られるから、私が集める」と言って連日署名集めに。「村がなくなるということについて思いを伝えたい」と、ほとんど寝たきり状態のお年寄りが15分もかけて玄関まで体を運び、署名をしてくれた。合併しなければ財政的にやっていけないと批判されたある受任者は、「おれたちはすでに10年間も金に苦しむ生活をしてきた。家庭でやってきたことが役所でできないわけがない」と反論して署名を集めた。こんな話をいくつも聞くことができました。
報告を聞きながら感心したのは、頸城村の住民組織は一生懸命で、しかも楽しく活動をやっているということです。さまざまな妨害もあったようですが、その一つひとつをみんなではね返し、まとまってきました。明後日には、今回の署名運動の総括会議を村の中心部にある、しだれ桜をみながらやるといいます。もちろん、お酒も飲んで。この調子なら、たまり場となった事務所では、いつも笑い声がしたことでしょうね。
2人の村議の報告が終わったら、会場では拍手が起きました。とにかくよくやった、がんばったと思います。この頸城村の住民運動を支援し、残りの3つの町での運動を盛り上げよう。きょうの会での議論はこの点に集中しました。その結果、できれば連休前に、頸北4町村の住民に参加を訴えて、住民集会を開催しようということになりました。4町村議員による連携、協力で運動の質も量も飛躍させたいと思います。