イラクで人質になっていた日本人3人が解放されました。よかったですね。事件が発生してから毎日3人のことが気になり、朝起きればまず彼らの情報を確認する生活が続きました。それにしてもここ2日間ほどの政府関係者や一部マスコミの言動はひどすぎました。自衛隊をイラクに派兵したことにより、イラク人の間に「日本はアメリカの味方、自分たちの敵だ」という見方が広がった事実に目をそらし、「危険地域に入っていった自己責任」を問題にするのは、どう見てもおかしいと思います。
きょうは上越地域14市町村の農業委員会会長・事務局長会議でした。テーマは農業委員会の合併。これまでの協議で決まっていた委員定数、農地部会の構成などについて再協議しました。一度決めていたものをまた協議したのは、国会で「農業委員会に関する法律」の一部改正案が審議されているためです。成立を見込み、土地改良区推薦委員を入れた委員数にする、複数の農地部会を設置する、農業委員協力員を設けることなどが提案されました。合併協議会が地域自治組織問題で関係法(一部改正含む)が成立したら廃置分合議決後に協議することにしているのとはスタンスが全然違うのには、驚きでした。
驚いたのはそれだけではありません。合併する新市の面積が大きすぎて農業委員だけでは仕事ができない。農地の移動、管理状態が確認しにくいなどを理由に農業委員協力員としての仕事を「農事連絡員」にやってもらうことになりました。農事連絡員は現在の上越市にある制度ですが、こういうことまでやるんであれば、新市に1つの農業委員会ではなく、複数の農業委員会を設置した方がよかったのではないでしょうか。
もう1つ、新市における農業委員会の体制、各種申請手続きなどの手順書を見て、これはたいへんだ、と思いました。これまで町村の農業委員会でてきぱきと処理できていた農地転用事実確認書などは決裁の関係で支所だけでは対応できず、本庁で決裁する仕組み(案)となっていました。これでやられたら、関係者から「なんで、こんな不便なことをやったのだ。おまんたは支所が残るから大丈夫と言っていたではないか」と、どなられそうです。こういった問題は、農業委員会だけではなく、他にもあるという情報も入っています。十分吟味していく必要がありますね。