ここ1ヶ月ほど、日曜らしい過ごし方をしてこなかったので、きょうこそはと決心して山に入ってきました。目的は、山に自生している雪割草を見ることです。出合った時の感動は一人で味わうのはもったいない。そう思い、妻と子どもたちをさそったのですが、すでに予定があるといいます。それで弟と友人夫婦に声をかけでかけてきました。
今回は父から教えてもらった場所へ行ってきました。山の中を歩いて約40分ほどで雪割草に出会うことができました。最初に見つけた花は鮮やかなピンク色で、見た途端に「ワーッ、すごい」と声を上げてしまったほどです。自生している雪割草の魅力は、「自然の中にあること」です。植木鉢などに植えられたものと違い、葉は緑色のものが多く、とにかく生き生きしています。
わずか2時間ほどの山歩きでしたが、十分な満足感がありました。咲き始めたばかりのカタクリやキクザキイチゲにも出会いましたし、芽吹きを迎えている木々にも触れることができました。こうやって歩くだけで頭の中だけでなく、体の中の汚れたもの全部を入れ替えたような気分になります。それと、もう1つ、今回は山を降りる時に、明らかに川の出発点と分かる場所を見つけました。山の斜面の途中に水が湧き出るところがあり、そこから小さな川の流れがはじまっている、こういうところは子どもたちにぜひ見せたいですね。
午後からは法政大学人間環境学部と町が一緒に取り組む地域づくりシンポジウムでした。最初に基調講演した石神隆教授は、地域づくりをすすめるうえで大切なことは、まずお互いがよく知り合うこと、そして守るべき地域の誇りをどうつくっていくかだ、とのべられました。町内で地域づくりに励んでいる3人の発言も、これまでの活動から得た自信に裏付けられていて、力強さを感じました。法政大学と町が共同した学びの場づくりは、まだ歴史は浅いものの、今後の吉川町の発展につながっていく、そんな予感がします。