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左足ふくらはぎを強打

 大賀層には雪割草がある。昨日、地学団体研究会のメンバーの方から教えていただきました。この層は500万年くらい前の地層で、私の町の山間部から平場まで広がっています。これまで雪割草は、町内ではごく一部にしかないものと思っていました。しかし、この間の日曜日に新たな自生地を見つけてからは、どうもそうではなく、かなり広く分布しているようだ、と思うようになっていました。そこへ「大賀層には…」発言です。どうしても確かめたくなりました。
 きょうの午前、大賀層のある山へ入ってみました。まだ、一度も行ったことのない場所です。尾根を歩いて約1時間ほど経って、北側の斜面に白色や紫色などの花が広がっているのを見つけました。間違いなく雪割草でした。これまで行ったことのある場所と違って、人間が荒らした様子はまったくなく、自然の状態で育っています。これはすごい、そう思って雑木につかまりながら斜面を下り、写真を撮り続けました。
 ところが数分後、つかまっていた雑木が抜けたのでしょう、一瞬のうちに2メートルくらい下へ落ちてしまいました。幸い、左足が下の方にあった雑木にからまり、がけ下まで転落することなくすみましたが、左足のふくらはぎを強打し、まともに歩けなくなってしまいました。木につかまりながら山を下り、診療所で診察してもらったら、完治するまで3週間近くかかるとのこと、困ったことになりました。
 妻や子どもたちからは、「もう山へは絶対一人で入るな」「つかまった木が生きているか、枯れているか、判断できなかったのか」「自分の体重が増えている(昔より)ことを忘れているのではないか」などと言われました。もちろん、こちらは抵抗の意思はありません。黙って聞くのみです。「オレだってそう思っているんだ。でも、可憐な花のあるところへ引き寄せられるのは、人間として当然のことだろう」とも言えないしね。


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概要

2004年03月23日 00:00に投稿されたページです。

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