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受けて忘れず、施して語らず

 第8回上越地域合併協議会が三和村体育館で行われました。全体会は各種事務事業の調整関係議案のみ、すでに各市町村議会などで検討済のものですので、質問は1人だけ、15分ほどで終了しました。
 論議の焦点は、すべて小委員会に移っています。私が所属している2つの小委員会では、前回より前に出ました。「地域審議会及び地域自治組織について」の小委員会では注目されている地域協議会の委員の選出方法をめぐり、選挙とするか各地域協議会の自主性にまかせるかで2つに分かれましたが、選挙で選ぶ方が大勢を占め、次回の委員会には統一しようということになりました。当町は安塚町、牧村などとともに後者を訴えてきましたので、決断を迫られた形になりました。
 もう1つの小委員会は「自治基本条例について」の小委員会です。制定の目的、条例の構成、制定のあり方についてグループ討議を行いました。4日に先進地事例を学んでいますので、前よりも話しやすかったと思います。ただ、この問題はじっくりやらないといけないと改めて思いました。というのは、自治基本条例と個別条例の関係を誤解されている方が何人かおられたからです。
 夕方、高速バスで新潟大学へ。古厩忠夫先生が亡くなられて一年ちょっと経ったということで、学生、同僚だった教員、友人などが「追悼の会」をやりました。会では故人の思い出話が次々出され、先生が「受けて忘れず、施して語らず」というタイプの人格者であったことを再認識しました。人間の生き方を考えさせられました。
 特に先生は、留学生や病気の学生の面倒をよくみておられました。先生とともに癌と闘ってきた学生さんは、癌であることを知って受験を断念しようとしたら、「どうしてですか。もし病気が理由なら僕はあなたに抗議します」と述べ、励まされたというエピソードを紹介してくれました。また、ある留学生は、経済的な困難のなか、ストーブなしで冬を迎えようとしていた時に、先生が中古のストーブを用意し、冬を暖かく過ごせるよう心配してもらったと感動的に語ってくれました。この話はどこかで詳しく紹介しようと思います。
 夜遅く、列車で帰ってきました。朝早くから新聞配達、会議などで動き、体は疲れきっているはずなのに、不思議と眠くなりませんでした。「追悼の会」で聞いたたくさんの心温まる話が強く印象に残り、私の心のなかで燃え続けていたからです。いい一日でした。


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概要

2004年03月06日 00:00に投稿されたページです。

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