きょうは、中学生の皆さんとの市町村合併懇談会でした。今週、ずっと気になっていた取り組みです。なにせ、町議会が中学生と懇談会をやるのは、吉川町49年の歴史の中でも初めてのことです。どんな具合になるのか、ある程度はイメージしていたのですが、中学生に受け入れてもらえるかどうか心配でした。
私の担当は2年生約60人、応援者として総務文教常任委員会副委員長をお願いしていたのですが、都合が悪いということで社会産業常任委員長の上野さんから参加していただきました。心配は無用でした。生徒の皆さんは真剣に耳を傾けてくれたのです。しかも、質問を次々と投げかけながら話を展開していくうちに、生徒の皆さんはのってきて、笑いも出るし、手をあげて答えてくれる。「自分がどんな時代に生きているか考えてみよう」「市町村合併とは?」少し難しいかなと思ったことも、まじめに受け止めてくれました。生徒の目がこちらをしっかり見ていてくれることが分かった時はうれしかったですね。
中学生の皆さんの質問は、核心をつくものあり、ユニークなものあり、なかなかおもしろかったですよ。町長さんが失職したら、その後、どんな仕事をするのかという質問には、「本職は製材業だから、その仕事をされるかも。でも何をするかは聞いたことがないので本人に聞いてください」と答えました。「合併協議が全国的に行われているのはなぜか」「お父さんの話では、隣の頚城村では大きな建設事業をやるけど、吉川町は金がないからやれない、と言っていたけど、本当ですか」という質問には、財政問題に踏み込んで答えましたが、どこまで理解してもらえたか。
当初、中学生との懇談会は最長で70分までと決めていたのですが、質問が切れ目なく続き、終わりそうもない雰囲気でした。最後は、「まだ質問のある人は、メールをください」といって終わりました。結局、懇談会は1時間20分にも及びました。 正直言って、中学生がこれほど市町村合併問題に関心を示してくれるとは思いませんでした。懇談の中では、上越市、吉川町などの借金の多さに驚き、吉川町の先行きを真剣に考える生徒の姿がものすごく頼もしく思えました。吉川町の将来を担うのは、こうした若者たちです。答えるのは大変ですが、もっと彼らの意見を聞いてみたくなりました。