総会の日は荒れる。昔から酪農仲間の間で言われてきた言葉です。きょうは第49回吉川町酪農組合総会の日でした。やはり、きょうも荒れ模様の天気となりました。もっとも総会をやっていた時間帯はおだやかでしたが……。総会といっても、組合員総数は、乳搾りをやめた私を含めて3人。獣医さんや町役場などの来賓のみなさんを加えても7人という小さな総会です。
総会の話題はもっぱら市町村合併でした。現在の上越市には酪農組合もなく、酪農組合への補助金もありません。牧場への移送費補助、受精卵移植助成などきめ細かなサービスをやってきた小さなわが町ならではの施策のありがたさをしみじみと感じました。酪農仲間から、「おい、合併なんとかならんか。農協みたいにしてくれんな(しないように)」と言われました。
私にとっては、今回が最後の酪農組合総会でした。組合員が二桁いたころは、総会には夫婦で参加する仲間が多く、サイレージ品評会もありましたし、総会のあとは懇親会がにぎやかでした。窓の外の雪を気にしながら、エサのくれ方や種牛の良し悪しなどについて大いに語り合ったものでした。あの時の若さはとっくの昔にどこかへいってしまいましたが、いざという時の助け合いの精神は、いまもしっかりと残っています。
市町村合併が正式に決まった場合には、今年中に第50回の総会を開催することを決めました。その時は一緒にがんばってきた元酪農家も呼んで楽しくやろうと話しています。その日がきた方がいいのか、こない方がいいのか、複雑な気持ちです。