搾乳の仕事がなくなったので、朝の仕事は掃除とエサくれぐらいなもの、あっという間に終わってしまいます。いつもと違う朝仕事にとまどいを感じました。気持ちのうえでなかなか切り換えができないのは父も同じだったようです。妻を柿崎町まで送るために軽トラを走らせていると、牛舎の方にとぼとぼと歩いてくる人の姿が見えました。父です。「朝仕事は俺がやるから、ゆっくり休んでいないや」と声をかけていたのに、やはりいつも通り、牛舎に向かったのでした。
きょうは臨時議会でした。合併がまだ正式に決まらないのに、新市のシステム統合に着手する予算とその仕事を上越市に委託する議案の審議が行われました。合併協議の全体像がまだ見えないうちに合併期日(目標ではありません)を先に決める、こういうとんでもないことをやるから、おかしな議案が出てくるのです。しかも今回のシステム統合についての最終方針の確認は、関係市町村全体としては事務レベルだけで済ませ、関係首長会議をやっていないことも判明しました。システム統合は最重要課題の1つですが、ひどいですね。
14市町村の合併についてはまだ固まったわけではありません。上越市やいくつかの町村で住民の意思確認を求める住民運動も起きてきています。途中で離脱する自治体がでないとは言えない。そういう中で、「途中で離脱ということになったら、経費のムダ使いになる。その際の責任は誰がとるのか」との私の質問に、角張町長は、迷いの表情を見せながら、「私ということになると思います」と答えました。また、合併がまだ正式に決まらないのに、新市のシステム統合を理由に個人情報が外部に提供される可能性も高まってきました。審議会での承認が前提となりますが、これも重大です。
きょうの審議は、町側の答弁調整などで手間取りました。午前9時半から始まった審議は夕方の5時直前までかかりました。今回のシステム統合のやり方については批判が強かっただけに、議会内でも反対は私だけでなく、会派に所属していない3人の議員も反対にまわりました。今回の議案は関係14市町村議会ですべて議決されました。しかし、「住民の意思確認」など慎重な対応を求める動きはますます広がっていく、そんな予感がします。
夕方、牛舎でエサくれをしていた時、何か変だなと思ったら、長年牛舎に住んでいたネコがいなくなっていました。いつも搾乳が終わる時間帯になると姿をみせ、暖かい牛乳を飲んでいました。もうもらえないということが分かったのでしょうか、牛舎の二階や周辺で何度も呼んでみましたが返事はありませんでした。明日、もう一度さがしてみたいと思います。