口では優しく、進め方は強引。上越地域合併協議会の木浦会長の進め方については、この言葉がぴったりです。きょうの第3回合併協議会は最悪でした。
確かに今回の合併協議会で合併期日を決めようという話にはなっていました。しかし、電算システムの整備に約1年かかり、その経費が約17億円もかかるという報告書が昨日になって関係市町村に配布されたばかり。市町村の幹部の中にもまだ読んでいない人もいるし、議員にもほとんど配られていないというのが実態でしょう。当然のことながら、報告書の内容を十分把握したうえでの議論はこれからです。
にもかかわらず、きょうの会議では、合併期日を従来の方針通り、平成17年1月1日でさっさと決めてしまいました。この結果、関係議会は「事後承認」という形でここ1、2か月の間に電算システム関係の予算を通すことが求められます。私の「議会での審議のために、(今回決めないで)もう少し時間をとってほしい」という提案に、木浦会長は聞く耳を持ちませんでしたが、こんな進め方でいいはずがありません。
電算システムの整備は、本来なら関係議会で廃置分合議決をしてからするのがスジです。電算システムの整備に約1年かかるなら、合併期日もそれに合わせて遅らせる措置をとるべきなのです。もし、いまの14市町村の中で合併に加わらないところがでたらどうするつもりなのでしょうか。
木浦会長は言いました。「合併期日については平成17年1月1日ということで関係住民に知られ、定着している。廃置分合議決前に電算システム関係予算約17億円を関係市町村議会で予算化しても違法にはならない。全国でもそういうところがある…」。これが合併協議会の最高責任者の発言とは驚きです。ことの重大さがまったく分かっていない、この人は。