昨日、きょうと山形県へ視察に出かけてきました。メインは長井市のレインボープラン、台所から出る生ごみを堆肥化し、農地に還元する取り組みからたくさんのことを学んできました。生ごみから良質の堆肥がつくられ、堆肥が入った元気な土の力によって農産物が育つ、その農産物が消費されてまたごみになる。この循環を3万2千人もの規模の自治体で実現できた、そこには、土づくりを大事にする農民たちがいて、消費者など多くの人たちとの協働がありました。
この取り組みの中心にいた菅野芳秀さんの『生ごみはよみがえる』(講談社刊)を宿泊したホテルで一気に読みました。この本で再認識したのは、私の少年時代の農業・農村の健全さです。自給自足を基本にして、自然や土を大事にし、環境保全型農業、地域循環をキチンとやっていた時代があった。ここから、これからの農村のあり方を学んで、さまざまな循環を大事にした地域づくりへと発展させていきたいと思います。
帰りに蔵王へ登ってきました。紅葉は最盛期をすぎ、冬がすぐそばにありました。山頂付近には雪が少しあって、気温は0度。雄大な景色をゆっくり見たいと思っていたのですが、とても寒くてじっとしておれず、レストハウスで甘酒を買い、さっさとバスに乗り込んでしまいました。