きょうは、総選挙公示までの日程の中で会議がない唯一の日。やるべきことはたくさんありましたが、街頭宣伝を集中してやることにしました。1ヶ所あたり約12分から13分の演説を15ヶ所でおこないました。
演説というものは「生きもの」でどこでもまったく同じということはありません。内容が基本的には同じであっても、演説をしている本人の調子や演説をする場所の雰囲気などによってうまくいくこともあれば、逆のこともあります。そして演説を聴いてくれる人がいるかぎり、その人たちとの間でさまざまな「心の交流」が生まれます。
あるところで演説をしていたら、80歳近いおばあさんが宣伝カーの近くまできて、すわって話を聴いてくれました。こうなると、介護保険や年金問題に力が入ります。演説が終わって、そばまで行くと、「いやー、ご苦労さん、ご苦労さん。おまんの言うとおりだ」。このおばあさん、自分の家の玄関先で仕事をしていたのですが、話をしっかりと聴きたくて、わざわざ宣伝カーの近くまで歩いてきてくれたのでした。
また、こんなこともありました。演説が終わり、車を少し走らせたら、風よけの付いたバス停の中からかわいい小さな手が4つ、さっと出てきて、盛んに手をふってくれます。子どもたちはたいがい大きな音が好きですが、この双子の兄弟(?)の子守をしていたおばあさんもニコニコ顔でした。子どももお年寄りも私にとっては大事な応援団。私の演説に好感をもってくれたことがわかり、気持ちよく次の演説の場所に向うことができました。