一般質問はこれまで90数回やっていますが、何回やっても緊張します。きょうは朝3時前に目が覚めてしまいました。どういう質問の組み立てにするか迷いがあり、それが不安となってよく眠れなかったのだと思います。
起きてから本を読むことにしました。北海道町村会発行のブックレット『地方自治のシステム改革』(辻山幸宣著、全文38ページ)は以前、読んだことのあるものでしたが、質問にも関連することが書かれているので再読しました。読みはじめてびっくりしたのは、この間から注目している東大の神野直彦教授の主張に辻山先生が共感を寄せておられることでした。
神野先生は、「システム改革の時代」という言葉を使いはじめた人。最近読んだ先生の著書、『希望の島への改革』では、市場原理主義と中央集権型政治を排し、人間の絆で結ばれた「協力社会」をつくるべきだと訴えています。いまの政治の駄目なところをしっかりつかんでいて、これからの政治のあり方を考えていくうえで大いに参考になるものだと思いました。
まちづくり基本条例の策定でお世話になった辻山先生と神野先生の主張がリンクされたことで、私の頭の中では、新しいまちづくりのイメージがより豊かになりました。しかし、これを一般質問のなかに組み入れようとしたことが間違いの元でした。
イメージは膨らんでいても、自分の言葉で整理されていない状態でしたから、質問の展開がうまくいかず、途中で汗がどっと流れ出てきたのです。しかも、昨日、考えていた質問の最後の詰めもほとんどしないで質問時間を終えてしまいました。というわけで、きょうの一般質問の出来はぎりぎり60点。やはや、やはや。一般質問でめざした答弁は、一般会計補正予算審議のなかでもらいましょう。