町農業委員会恒例の作況調査が行われ、参加してきました。この調査はコメの出来具合を中心に、転作作物などについても生育具合などを見て回ります。旭地区では直播の稲と大豆の出来、吉川地区では転作ソバ、源地区では山間部の稲がどうなのか、に重点をおいて見てきました。
テレビでは、お昼に全国的な作況について報道していて、北海道、東北3県は「著しく不良」、新潟県は「やや不良」とされていましたので、当町ではどうなのか、心配したのですが、稲姿はまずまずでした。ただ、参加者が共通して指摘していたのが、「皮をむいてみないとわからない」でした。
昨年は豊作だったコメ。どうしてもそのイメージで稲姿を見てしまいます。今年は長雨が続き、冷たい夏だったことが影響しているのでしょうか、昨年よりも幾分、穂の長さが短い。特に酒米・五百万石、いつもならこの時期、穂が重く垂れ下がり、堂々とした実りに惚れ惚れするのですが、それがないのです。また、出穂の時期がばらばらで揃っていないのも気にかかるところです。皮が厚く、粒が一回り小さいのではないか、その不安がよぎります。
長雨で転作ソバは、ほぼ全滅に近い状態でした。天気が出るのを待って種をまいたのですが、その後も雨が降り続きました。水がたまっているような中ではどうしようもありません。芽が出たとしても根ぐされをおこすだろうというのが参加者の見解でした。
山間部のコメは10年前の冷害の時に比べるとずっといいと見てきました。あの時は、海抜400メートルくらいのところの田んぼ、冷え水が出る田んぼ、まともに穂が出ない状況でした。今回は21日にすべて出穂しています。
問題はこれからの天気です。とにかくお天道様が出てくれて、田んぼを乾かしてほしい。稲にたっぷり日の光を浴びせてほしい。もし、これまでのような悪天候が続くならば、「やや不良」から「不良」に落ち込むことは必至だ、小野寺会長の言葉が重く響きました。