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携帯電話

 とうとう携帯電話を買うことになりました。買わされたと言った方が正確でしょうか。わが家の子どもたちに「携帯を持ってくれ」と強く要請され、しぶしぶ返事をしたのが数日前でした。そして、きょうは、子どもたちが私の携帯電話を買いに出かけたのです。
 もともと私は、携帯電話を持つことには抵抗がありました。いまより4000円くらい支出が増えることが第一の理由です。確かに便利だとは思いますが、現在ある普通の電話だけでも、そう不自由はしません。もう1つ、携帯も持っていれば、どこへ行っても追いかけられる、そうなれば、私の自由はなくなるというのが、これまで持たなかった理由です。
 ところが、1週間ほど前、わが家の子どもの一人が身の危険を感ずる事件に遭遇しました。その時、私を必死になって捜したそうなのですが、私と連絡をとれたのは数時間たってからでした。「じいちゃん、ばあちゃんだって、もしものことがあっても、連絡とれないよ。困るよ」。この訴えに返す言葉はありませんでした。
 きょうは、午後から板倉町で中頸城郡町村議長会主催の研修会があり、参加してきました。国の生産調整研究会の委員をやっていた新潟県農林水産部の三浦技監から、新しく政府・農林水産省が打ち出したコメ政策について、裏話を含め話していただきました。
 興味深い話がいくつもありましたが、ひっかかったのは、学校給食でのコメ利用について過小評価されていたこと、MS米が生産調整強化にあまり影響していないと言及されたことです。
 いまの学校の子どもたちは、パン食にならされた世代の子どもです。だからこそ、なおさら、学校給食でコメを食べることが、食生活でコメを定着させるために重要なのではないでしょうか。子ども時代の食の経験は将来の食生活を決定づけるという栄養学者の話を私は信じます。
 農業団体の情報では、外米の年間輸入量は77万トン(2001年)で、これは作付面積に換算すれば15万haにもなります。MS米が減反拡大につながっていないと見るのには無理があります。政府だって、WTO交渉でMS米の削減を主張しているのです。「MS米が減反面積に影響していない」ということを言ったら、交渉の前提がくずれることになると思うのですが、どうでしょう。
 研修会が終わってから、板倉町公民館の図書室を訪れました。どんな本がおいてあるのかなと眺めていたら、「ふるさと探訪」というコーナーがあり、そこに私の『幸せめっけた』がありました。貸し出しカードには4人の方の名前が書いてありました。よその町でもこんなに読まれているとは……。うれしいものですね。


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概要

2003年08月06日 00:00に投稿されたページです。

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