朝の搾乳前にメールチェックをしていたら電話が鳴りました。こんなに早くから誰だろうと、受話器に表示される電話番号をみましたが分かりません。まあ、いいかと思い、電話にでると、東頸城郡のある住民の方からでした。
「今朝の新聞に載っていましたね、あなたがたの議会のことが…」
「そうですか、私、まだ読んでいないんです。そういえば、昨日、新潟日報の
記者が取材に来ていましたから、日報ですか」
「そうです、日報です。あなた方の議会が上越市長のところへ抗議に
出かけたと、大きく載ってますよ」
「まあ、抗議というところまではいきませんでしたけど…」
「いや、私ら、この記事見てね、何か胸がすく思いがしました。がんばって
ください」
こういう電話ならいつでも歓迎です。対等だの、平等だのと、口では言いながら、上越市中心の編入合併の動きになっていることを懸念し、何とかしてほしいと願っている人たちがいる。そのことを知って、とてもうれしくなりました。
新潟日報の朝刊の4面には、
「合併進行状況問い合わせ 『慎重に』 吉川町議会 上越市長へ要請」
という見出しで、昨日の特別委員会での私と町長のやりとり、市長への要請内容などについて書かれていました。上越市長の「激励」電話問題は、新潟日報のほか、上越タイムス、朝日新聞などにも掲載されました。
きょうは、もうお盆。合併問題で連日動き回っているせいか、お盆入りの実感はまったくありません。それでも、親戚への挨拶回り、お墓参りだけはしないわけにはいきませんので、時間を気にしながら動きました。
親戚の仏壇で手を合わせていたら、隣の部屋からチユおばあちゃんの声がします。「誰だね、誰?」というので、「おれだがね、ノリカズ…」と答えながら部屋に入れてもらいました。
90歳を超えたチユおばあちゃんは、最初、私が誰だか分からなかったようですが、分かってからは、次々と話をしてくれました。1年に1回、多くて2回ぐらいしか会いませんので、話したいことがいっぱいたまっていたのでしょう、どんどん話が出てきます。
「おれは、いつ死んでもいいがだでも、生きているうちは、かちゃの世話に
ならなきゃならないが。かちゃがいなけりゃ、おれは、一日も生きて
いかんね」
「デイ・サービスには1週間に1度世話になっているがさね。いろんな人に
会えるすけ、うれしい。そんだでも、おまさん(お前さん)もご苦労さんだね」
「子どもも孫もおれのとこ来てくれるすけ、ありがたいわね。いっぱい話
できるしね。この間もモトコが来たし、オサムも来た」
「篤さんちのばちゃは、達者だね、おらと同じぐれなのに、まだ畑の草取り
してなるそうだ。家のまわりには草一本はえてねえてがだねかね」
叔母とチユおばあちゃんと3人で、お茶を飲みながら思いました。お盆というのは、先祖と交流する期間だけれども、先祖が音頭をとって日ごろなかなか会えない人同士が会い、話をさせてくれているんではないかと。